北陸新幹線の予約方法･料金ガイド【完全版】

このページでは、北陸新幹線のチケットを予約するすべての方法をまとめました。

北陸新幹線のチケットは大きく分けて『JR窓口／JR公式ネット予約（モバイルSuicaアプリを含む）／金券ショップ／旅行代理店』の4つの方法で予約・購入できます。

それぞれの予約方法について、

など、知らないと損するチケット予約ノウハウをギュッ！とまとめてあります。

乗車までの残り日数から見る「出発まであと何日？：格安予約方法チャート」も便利なのでご活用ください。

 

 

 

北陸新幹線の基本情報

人気区間の料金・所要時間（かがやき）

※「かがやき」の場合

JR公式サイトへのリンク

icon-clock-o 時刻表（JR東日本公式サイト）

icon-info-circle 運行状況（JR東日本公式サイト）

icon-male 空席情報（JRサイバーステーション）

 

かがやき･はくたか･つるぎ･あさま：各列車の違いは？

北陸新幹線の4つの列車、かがやきはくたかつるぎあさまで使用されている車両は、「E7系」または「W7系」のどちらかです。「E7系」はJR東日本（East）が所有する車両、「W7系」はJR西日本（West）が所有している車両ですが、外観や内装はほとんど同じです。

4つの列車の違いは、停車駅と所要時間だけです。

 

 

新幹線回数券（普通車）

icon-calendar予約はいつから？

• 1か月前～乗車直前（回数券の期限は3か月）

 

新幹線自由席回数券

北陸新幹線の新幹線自由席回数券は、自由席に乗車できる6枚つづりの回数券です。

東京（山手線内）⇔熊谷（16,680円）と、東京（山手線内）⇔本庄早稲田（20,340円）の2区間のみ設定されています。

上記の2区間を運行しているあさまの自由席に乗車できます。（指定席、グリーン車、グランクラスに乗車する場合は別途料金が必要です）

 

新幹線Wきっぷ

設定区間は安中榛名⇔高崎（大人：2,020円）と、安中榛名⇔軽井沢（大人：2,160円）の2区間のみで、往路、復路どちらにも利用できます。

上記2区間を運行しているはくたかとあさまの自由席に乗車できます。

片道乗車1回で1枚消費しますので、すべて1人で使う場合は1セットで指定区間を1往復できます。また、2人分の片道切符として利用することもできます。

 

 

週末パスを利用する

「週末パス」とは、JR東日本が発売している「乗り放題」チケットです。

駅窓口や券売機でのみ購入可能なチケットで、連続する2日間（週末または連休）に限って、フリーエリア内のJR線に「8,730円」で何度でも乗車することができます。

▼「週末パス」のフリーエリア

北陸新幹線のエリアに絞ってみると、東京駅と「上越妙高駅」の間がフリーになります。（上越妙高⇔金沢間はJR西日本のエリアのため利用できません）

ただし、8,730円でフリーになるのは運賃（乗車券）のみなので、新幹線を利用する際には別途「特急券」を、フリーエリア内のみどりの窓口や券売機で購入する必要があります。

「週末パス」を使って北陸新幹線に乗車した場合、通常料金（指定席）と比べてどれくらいお得になるのか、東京⇔上越妙高間で比較してみました。

東京⇔上越妙高間の料金比較

	片道料金	往復料金
通常料金	9,280円	18,560円
週末パス+特急券	12,930円	17,130円
差額	週末パスの方が3,650円高い	週末パスの方が1,430円安い

※はやぶさの場合

週末パスを使って北陸新幹線に乗る場合は、週末パス以外に特急券を別途購入する必要があります。

東京⇔上越妙高間の場合、片道であれば8,730（週末パス）＋4,200（東京⇔上越妙高間特急券）＝12,930円で通常料金の方が安いですが、往復なら8,730円＋4,200×2＝17,130円となり週末パスを利用したほうが1,430円安くなります。

ただし、前述の通り週末パスは上越妙高⇔金沢間では利用できません。そこで例えば東京⇔金沢間のように、JR東日本の区間（東京駅～上越妙高駅）とJR西日本の区間をまたいで北陸新幹線に乗車する場合にはおすすめできません。

 

週末パスのメリットと注意点

週末パスは”週末”に限らず、連休期間中にも使用できる場合があります。

「週末パス」の利用開始可能日

※オレンジ色の表示が利用開始可能日

例えば、上のカレンダーを見ると、2019年1月であれば1月12日、19日、26日に利用開始が可能であることが分かります。つまり1月12日～13日、19日～20日、26日～27日の各2日間はフリーになります。

加えて、1月14日月曜日が祝日となっているため、特別に1月13日～14日の2日間も「週末パス」利用が可能となります。このように、連休での利用も可能ですが、大型連休となると話は別で利用できないシーズンもあります。下記の期間は利用不可となっています。

 

 

 

番外編1：タッチでGo！新幹線を利用する

タッチでGo！新幹線とは、SuicaなどのICカードまたはモバイルSuicaで無料の利用開始登録※をしてチャージをするだけで、東北新幹線、北陸新幹線、上越新幹線の自由席に乗車できる年会費無料のサービスです。（※Suicaエリア内駅に設置されている自動券売機を利用）

北陸新幹線では、東京⇔安中榛名間のはくたかあさまのみ利用できます。

料金設定は以下の通り。

※カッコ内は子ども料金

「当分の間」という但し書きつきですが、通常の自由席料金よりも安い料金で利用できます。

タッチでGo！新幹線の利用開始登録をすれば、Suicaだけで新幹線に乗車できますので、エリア内の新幹線をよく利用される方には便利です。

 

 

JR西日本の場合

JR西日本では、北陸新幹線のJR西日本区間（金沢⇔上越妙高間）自由席を利用できる定期券を販売しています。

北陸新幹線の定期券には通勤用のFREX（フレックス）と通学用のFREXパルの2種類があり、どちらも1か月用と3か月用から選ぶことができます。

料金の一例は以下のようになっています。

【通勤用】FREXの料金（一例）

※1カ月に自由席を20日利用（20往復）する場合の自由席料金と比較

 

【通学用】FREXパルの料金（一例）

※1カ月に自由席を20日利用（20往復）する場合の自由席料金と比較

上の表では、1カ月に自由席で各区間を20往復（土日休みと仮定）した場合の料金と、定期券の料金を比較してみました。新幹線だけあって定期券となるとかなりの高額になりますが、割引率もかなり大きくなっています。

通勤用のFREXの場合であれば、JR西日本管内最長区間の金沢⇔上越妙高の3か月用定期券は371,760円！と超高額ですが、1カ月に20日間利用する（つまり月に20往復）と考えれば1回(片道)あたりの料金は371,760円÷120＝3,098円。東京⇔上越妙高間自由席の通常料金は5,610円なので、4割以上の割引率。

通学用のFREXパルであればさらに安く、6割以上の割引率です。

北陸新幹線に毎日のように乗車する必要がある場合限定であれば、定期券が一番割引率の大きい切符購入方法です。

 

ここで紹介した以外の区間について詳しくは、えきねっと  で確認してください。

以下は、人気区間をトクだ値で予約した場合の料金と通常料金の比較です。

 

人気区間を「トクだ値」で予約した場合の料金

トクだ値の割引率は列車によって異なるので、目安としてご覧ください。

「えきねっとトクだ値」の予約は乗車予定日の１ヶ月前（同日）の午前10:00から、乗車日当日の午前1:40までです。乗車日当日に購入できて、しかも割引料金で乗車できますので、パソコン・スマホで「トクだ値」を予約してから駅でチケットを受け取ることをおすすめします。

ただし、「トクだ値」は列車・席数限定のため、希望チケットのチケットを絶対に購入できる保証はありませんので注意してください。

 

「特定都区市内」特例は適用！

トクだ値、お先にトクだ値で予約した切符は「特定都区市内」の特例に対応しています。

 

モバイルSuicaで予約する

おサイフケータイ機能を備えたスマホを持っていれば、AndroidもしくはiPhoneいずれの場合でも「モバイルSuica」を使って、北陸新幹線の予約を行うことができます。

モバイルSuicaはJR東日本のもう1つのネット予約サービス「えきねっと」とは全く別のサービスで、連動はしていません。また、インターネットブラウザ上では予約できないので、必ず「モバイルSuica」アプリから予約をする必要があります。

モバイルSuicaを利用するには、まず「モバイルSuica」アプリをダウンロードし、モバイルSuicaの会員登録をしてください。会員登録にはクレジットカードが必要です※。

クレジットカードがJR東日本が発行している「ビューカード」以外の場合は1,030円の年会費が必ず必要となりますが、2020年2月26日からは無料となることが決まっています。ビューカードを持っている人は、モバイルSuicaの年会費は無料です。

モバイルSuicaアプリで「モバイルSuica特急券」というサービスを利用すれば、アプリから北陸新幹線の指定席（グリーン車・グランクラスも含む）と自由席のチケットを通常より安い料金で予約して、窓口や券売機で切符を受け取ることなく新幹線に乗ることができます。

モバイルSuica特急券で購入できるチケットには「モバイルSuica特急券（モバトク）」と「スーパーモバイルSuica特急券（スーパーモバトク）」の2種類あります。

 

モバイルSuica特急券（モバトク）

モバイルSuica特急券（以下モバトク）では、通常よりも安い料金で北陸新幹線のチケットを予約できます。

モバトクは乗車券と特急券が一体になったチケットです。繁忙期・通常期・閑散期による料金の違いもなく、一年を通じて同一料金。また、指定席と自由席の料金も同じです。（グランクラス、グリーン車の料金設定は別）

人気区間を「モバトク」で予約した場合の指定席料金

その他の区間の料金はえきねっとモバイルSuica特急券のお値段検索 icon-external-link で検索できます。

モバトクの割引率は区間によって異なりますが、片道80円～最大800円程度の割引があります。

 

スーパーモバイルSuica特急券（スーパーモバトク）

スーパーモバイルSuica特急券（以下スーパーモバトク）は、モバトクのいわゆる”早割”サービスですが、モバトクとは違い、自由席のチケットは購入できません。

スーパーモバトクの設定区間は限られますが、モバトクよりもさらに大きな割引率で北陸新幹線のチケットを予約できます。

スーパーモバトク設定区間と料金

スーパーモバトクで予約できるのは、かがやきはくたかの9区間だけに限られています。

つるぎあさまはスーパーモバトクでは予約できません。

 

スーパーモバトク料金と通常料金の比較

	東京⇔金沢	東京⇔富山
指定席通常料金	14,120円	12,730円
スーパーモバトク	12,030円	10,780円
差額	-2,090円	-1,950円

スーパーモバトクなら東京⇔金沢間では通常料金より2,090円、東京⇔富山なら1,950円安く予約できます。

モバトクの場合はどちらの区間も740円の割引なので、2倍以上の割引率です！

 

「e5489」で予約する

JR西日本公式の新幹線予約サイト「e5489（いいごよやく）」では、年会費無料の会員登録（J-WESTネット会員）をすれば北陸新幹線のチケットをネット予約することができます。（JR西日本エリア在来線や特急の予約も可能）

e5489で予約できる北陸新幹線のチケット料金は基本的にJR窓口・券売機で予約した場合と同じですが、「WEB早特1」「おとなび割引」など、一定の条件を満たすことで割引料金で予約できるチケットも販売されています。

また、e5489では期間限定の割引きっぷが発売されることもあるので、JR西日本エリアにお住まいの方は会員登録をしておくことをおすすめします。

 

専用アプリ

e5489には、専用のアプリ「J-WESTQuick!（iOS、Android対応）」もありますが…

J-WESTQuick!アプリでできることはe5489のトップページに移動すること（SafariやChromeなどのウェブブラウザが起動してe5489のトップページが開く）だけなので、現状このアプリを使う意味はほとんどありません。普通にインターネットからe5489にアクセスしましょう。

 

e5489の「早特」で予約する

e5489には、以下2種類の北陸新幹線向け早特きっぷがあります。

• WEB早特1
• e早特1

WEB早特1は、J-WESTネット会員（e5489会員）であればどなたでも利用できる区間限定の早特きっぷです。

e早特1はさらに割引率の高い区間限定の早特きっぷですが、利用できるのはJ-WESTカード会員限定です。

 

e5489の早特で主な区間を予約した場合の指定席料金

※通常期の場合

その他の区間の料金はえきねっとで確認できます（WEB早得1 , e早特1）。

利用できる区間は限られますが、15％程度の割引が受けられるので、条件が合うようならぜひ利用しましょう。

ただし、e5489の早特で予約した切符はすべて変更一切不可です。変更したい場合はきっぷを払い戻したうえで、再度予約しなおす必要があります。（手数料あり）

 

eきっぷ（e5489）

eきっぷは、J-WESTカード会員のみ利用できるきっぷです。北陸新幹線の指定席特急券をいつでも割引料金で購入できます。

乗車の際には別に「eきっぷ」の区間を含む乗車券が必要ですが、途中下車するなどの理由で特急券のみ購入したい場合や、乗車券を在来線の利用区間も含めて購入したい場合などに利用すると便利です。

人気区間を「eきっぷ」で予約した場合の普通車指定席料金

その他の区間の料金はえきねっとe5489 icon-external-link で検索できます。

eきっぷは、学割で購入した乗車券や往復割引で購入した乗車券とも組み合わせて使うことができます。（北陸新幹線区間は最長の東京⇔金沢間でも601km未満のため、往復割引は適用されません）

 

eきっぷ（e5489）＋学割乗車券

eきっぷは、学割で購入した乗車券と組み合わせて使うことができます。学割について詳しくはこちら

学割では乗車券が2割引きになりますが、合わせてeきっぷで特急券の割引も適用されますので、e5489のJ-WESTカード会員の学生の方や、親がe5489J-WESTカード会員の学生の方にはおすすめの購入方法です。

e5489でeきっぷを購入し、学割で乗車券を別途購入した場合の料金（人気区間）は以下の通りです。

【eきっぷ＋学割】人気区間の片道指定席料金

eきっぷと学割を組み合わせると、たとえば東京⇔金沢の場合なら12,010円と「WEB早特1」や「e早特1」以の安さになります！

 

おとなび割引（e5489）

「おとなび※」と「ジパング倶楽部」両方の会員になっている方は、e5489の予約で「おとなび（ジパング）割引」が受けられます。

おとなび（ジパング）割引では、JR西日本の新幹線（北陸新幹線の場合は金沢⇔上越妙高間）や特急列車を片道で101キロ以上利用した場合、乗車券と特急券の両方が30％割引になります。（山陽新幹線のみずほ・のぞみは対象外）

おとなび（ジパング）割引と通常のジパング倶楽部の割引との違いが分かりにくいので、表にまとめてみました。

おとなび（ジパング）割引とジパング倶楽部の違い

比較要素	おとなび（ジパング）割引	ジパング倶楽部
概要	ジパング倶楽部の会員制度にJR西日本独自の「おとなび」サービスをプラスしたもの	JR各社共通の会員制度
予約方法	e5489（ネット）	JR窓口のみ
年会費	なし（ジパング倶楽部の年会費は必要）	あり
割引の回数制限	なし	年20回まで
割引	30％割引	30％割引 （1～3回目は20％割引）
対象外	山陽新幹線のみずほ・のぞみ	みずほ・のぞみの特急券

通常のジパング倶楽部の割引には年20回までという回数制限がありますが、おとなび（ジパング）割引には回数制限はなく、何回でも30％引きになります。

おとなび会員の年会費は無料なので、ジパング倶楽部の会員の方でJR西日本の新幹線や特急をよく利用する場合は、必ず「おとなび」の会員登録もしておきましょう。おとなび会員になっておけば、おとなび割引のほかにも期間限定で発売されるお得な切符を利用できます。

 

 

 

 

料金について

この記事で紹介している料金設定は、2019年10月のJR運賃・料金改定以前の情報です。現在の料金とは若干異なりますのでご注意ください。