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新幹線の「学割」を徹底解説!料金やチケットの購入方法は?

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映画館のチケットやスマホの契約でたびたび見かける「学割」サービス。実はJR新幹線にも「学割」制度があることをご存じでしょうか。「学割」の対象者であれば、新幹線チケットをお得に購入できるので是非利用したいところです。

そこでこの記事では、「学割」を受けられる対象者や料金、チケットの購入方法を解説します。

「学割」チケットは、学生証があっても駅に行っていきなり購入することはできません!

新幹線の学割チケットを購入するためにはどんな事前準備が必要なのか、確認しておきましょう。

料金について

この記事で紹介している料金設定は、2019年10月のJR運賃・料金改定以前の情報です。現在の料金とは若干異なりますのでご注意ください。

 

 

新幹線の学割:片道101キロ以上なら2割引

 

新幹線の学割とは

学割対象者が新幹線を利用する際、片道の距離が101キロ以上なら2割引きでチケットを購入できる制度

JR各社の「学生割引」(以下学割)制度は、JRから指定を受けた学校の生徒に限って、JR線の運賃が2割引になる制度です。学割が利用できる条件は、利用区間の片道の営業キロ(距離)が101キロ以上ある場合となっており、これはJR各社共通です。もちろん新幹線も「JR線」に含まれていますので、片道101キロ以上新幹線を利用するときは、学割が適用されることになります。

東京駅を出発地点にすると…

東海道新幹線:熱海駅から学割が適用

東北新幹線:宇都宮駅から学割が適用

北陸・上越新幹線:高崎駅から学割が適用

▼東海道新幹線の路線図一部 

東海道新幹線の場合、東京駅を起点にすると、初めて101kmを超えて「学割」が提供される駅はひかり号とこだま号が停車する「熱海駅」(東京から104,6km)となっており、1つ手前の駅である小田原駅までの場合「学割」適用はされません。

 

▼北陸・上越新幹線路線図一部

同じく東京駅を起点とすると、東北新幹線では「宇都宮駅」より先、北陸新幹線および上越新幹線では「高崎駅」より先が「学割」提供区間となります。

 

正規料金との差額は?主な区間の例

では「学割」の適用を受けた場合の、お得度はどれくらいなのでしょうか。ひとことで2割引と言われてもピンとこないかもしれませんね。新幹線の主な区間における、正規料金と学割料金とを比較してみましたので差額をお確かめ下さい!

ちなみに、新幹線料金は運賃+特急料金(自由席もしくは指定席)で決まりますが、学割が適用されるのは「運賃」の部分のみとなっています。

 

▼主な区間の「正規料金」と「学割料金」の比較

  正規料金 学割料金 差 額

東京ー新大阪

東海道新幹線

のぞみ

14,450円

運賃8,750

+5,700

12,700円

運賃7,000

+5,700

学割の方が

1,750円

安い

東京ー盛岡

東北新幹線

はやぶさ

14,740円

運賃8,420

+6,320

13,050円

運賃6,730

+6,320

学割の方が

1,690円

安い

東京ー金沢

北陸新幹線

かがやき・はくたか等

14,120円

運賃7,340

+6,780

12,650円

運賃5,870

+6,780

学割の方が

1,470円

安い

東京ー新潟

上越新幹線

とき・たにがわ

10,570円

運賃5,620

+4,950

9,440円

運賃4,490

+4,950

学割の方が

1,130円

安い

※通常期・指定席の場合

こうして見ると、学割が適用されると1,000円以上、区間や列車によっては2,000円に迫る割引額となるので、学生にとってはうれしい制度ですね!

 

「学割」の対象者は?

学割は、JRから指定を受けた学校の学生・生徒だけが適用を受けられる制度です。では、具体的には「JRから指定を受けた学校の学生・生徒」の範囲とはどのようなものでしょうか?JRの公式サイトでは次のように説明されています。

『JRから指定を受けた中学・高校・大学・専修・各種学校の学生・生徒』

「JRから指定を受けた」とありますが、何も特別な条件ではなく、ごく普通の公立および私立の学校に通う生徒が対象です。ちなみに(受験)予備校の中にも、学割の対象となる施設がありますので、対象となっているかどうか予備校の事務局に聞いてみると良いと思います。(正式な入校前に確認しておくことも可能です)

なお、学割対象者に「小学校の生徒」は含まれておらず、「中学校の生徒」以上が対象となっています。そもそも小学生は、大人運賃の半額で新幹線に乗車可能ですので、学割対象にはなっていません。

 

学割チケットの購入には「学割証」が必要

「学割」チケットは、学生証があっても駅に行っていきなり購入することはできません!

新幹線のチケットを学割で購入するためには、「学生・生徒旅客運賃割引証」(一般的な略称:「学割証」)を用意する必要があります。

学割証の有効期限は、一般学校用は発行日から3カ月、通信教育学校用のものは面接授業・試験期間の初日の10日前から終了日の5日後までと規定されています。

▼「学割証」の一例

(画像:ウィキペディアより https://ja.wikipedia.org/)

 

この「学割証」を在籍する各学校の事務室などに申請し、受け取ってください

多くの場合、きっぷを購入する5日~7日前までに申請する必要がありますので、利用したい日より十分前もって申請する必要があります。申請書類には、学年や年齢、使用目的などを記入する欄があります。

 

▼『学割発行申請書』の一例(参考:群馬大学教育学部附属中学校)

なお、学割証の「使用目的」は以下のように規定されています。

・学生の休暇や帰省に使用する目的

・実験や実習などでの移動、通信課程における面接授業や試験など、正課の教育目的

・学校が認める正課外の部活動、文化を目的とした移動や特別教育活動などの目的

・就職や進学のための受験目的

・学校が認める見学や行事への参加目的

・病気などの治療、または就学上必要とされる問題解決のための移動目的

・保護者の旅行に同行する移動目的

上記のいずれかの使用目的を、申請書類の該当する欄に記入することになります。例えば、年末に親と一緒に旅行する場合には、最後の「保護者の旅行に同行する移動」と記入すればOKです。この使用目的の欄に記載する内容は決して審査が厳しいものではなく、窓口で追求されることもまずありませんので、心配は無用です!

ちなみに、学校によっては「学割証」発行のための申請書類を保護者に書かせることもあるようなので、その場合は保護者に書いてもらうための時間も計算しておく必要があります。なお、往復割引乗車券(片道601km以上)を購入する場合は、1枚の学割証でOKですが、片道ずつ購入する場合には2枚必要になるので、事務室で申請する際に2枚発行してもらうようにしてください。

大学の場合には学割証の「自動発行機」を設置している場合があり、その場で学割証を受け取ることができますので、窓口申請よりも圧倒的にスピーディーです!

▼同志社大学のキャンパスに設置されている「自動発行機」

 

学割チケットを購入できるのは「みどりの窓口」だけ!

新幹線チケットを購入するためには、学割証を持って、JRの新幹線駅の「みどりの窓口」に行き、利用したい区間や列車名などを伝えれば、学割料金で新幹線チケットの購入ができます。持参した学割証はその場で窓口に提出する必要があるので、絶対に忘れないでください。

▼JRの「みどりの窓口」

現在新幹線のチケットは、インターネットや駅に設置されている自動券売機でも購入できますが、学割の適用を受けるためには、それらの方法では購入できず、駅の「みどりの窓口」のみでの扱いとなっています。また、学割でのチケット購入は、新幹線に乗車する当日でも可能ですが、「みどりの窓口」が混雑している可能性もありますので、乗車する予定の新幹線が発車する時刻より十分前に駅に到着しておく必要があります。

 

ネット予約なら、学割より安く購入可能!

クレジットカードを作成できる「学生」の方であれば、学割の適用を受けるよりもさらにお得に新幹線チケットを購入することが可能です。それはズバリ「ネット購入(予約)」です。

JR各社では、スマホやPCを使ってインターネット上で新幹線チケットを購入・予約するサービスを提供しており、格安で乗車できる「商品」を販売しています。ここでは、一例としてJR東海とJR西日本が提供する「スマートEX」をご紹介します。

 

▼JR東海およびJR西日本が運営するネット予約『スマートEX』

スマートEXは、手持ちのクレジットカードを登録するだけで、東海道・山陽新幹線のチケットを簡単に購入・予約できる年会費無料のサービスです。(スマートEXの割引と学割を併用するすることはできません)

スマートEXで特に魅力的なのは、乗車日より前に予約すると格安料金でチケットが購入できる商品がある点です。例えば、乗車日より1ヶ月前から21日前までに予約すると、区間によっては正規料金より3割引近い料金で購入できます。時々開催される特別キャンペーンなどでは、3割を超える割引がある時も!

 

▼特別キャンペーンが実施されることも!

例えば、2018年9月10日~10月21日の間に予約すると、一定期間内に利用する新幹線チケット料金がさらに1,000円引きとなるキャンペーンが実施されました。スマートEXに限らず、不定期的にこうした特別キャンペーンが行われることがあるので、ぜひチェックしてみて下さい!

例えば【東京ー大阪】間の場合、JR各社が運営する6つの予約サイトでのチケット購入が可能です!詳しくはコチラ▼

 

宿泊するなら「新幹線+ホテルパック」がおすすめ!

新幹線の利用に伴って宿泊が必要となる場合、新幹線チケットと宿泊先のホテルや旅館を別々に予約することを考えがちです。しかし、新幹線のチケットとホテルをセットで(抱き合わせで)予約することも可能です。

例えば東京~大阪間のような、メジャーな区間の新幹線チケット+ホテルのパック商品は利用者も多いため、格安で販売されていることもあります。東京駅~新大阪駅間のチケットを「学割」で片道ずつ購入し、別途ホテルを予約するよりも「新幹線+ホテルパック」のほうがお得度が高いので、ぜひホテルパックの利用をお勧めします!

▼【東京-大阪】の新幹線+ホテルパックについて詳しくはコチラ! 

 

料金について

この記事で紹介している料金設定は、2019年10月のJR運賃・料金改定以前の情報です。現在の料金とは若干異なりますのでご注意ください。

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