子供を連れて、初めて新幹線に乗車する際に確かめたいのは、なんと言っても子供の料金についてですよね。ほかには、「子供連れ」と「赤ちゃん連れ」の違いや、子供用の格安チケットを探したい!ということかもしれません。
気になる!新幹線の子供料金
- 新幹線には大人より安い「子供料金」ってあるの?
- 「子供」と「乳児・幼児」の違いは何?
- グリーン車やグランクラスには「子供料金」ってあるの?
- 子供用の格安チケットってあるの?
- 子供や乳・幼児を連れて乗車する際の注意点は?
などなど、気になる点は多いですよね。そこでこの記事では、新幹線の「子供料金」に関して解説します。
子供や赤ちゃんを連れて初めて新幹線を初めて利用する方など、いわゆる”初心者”の方に分かりやすいよう、基本的なことから解説しますので、ぜひこの記事を参考に新幹線をお子さんと安心して利用してください!
料金について
この記事で紹介している料金設定は、2019年10月のJR運賃・料金改定以前の情報です。現在の料金とは若干異なりますのでご注意ください。
新幹線の子供料金とは
新幹線の料金については「大人」・「子供」・「幼児」・「乳児」で異なりますが、それぞれの定義を解説します。
なお、新幹線を運行するJR各社では「大人」を「おとな」、子供を「こども」と平仮名表記にしています。
大人と子供の区分
おとな(大人) | 12歳以上(13歳未満の小学生はこども) |
こども(子供) | 6歳以上~12歳未満(6歳になっていても小学校入学前は「幼児」) |
幼児 | 1歳以上~6歳未満 |
乳児 | 1歳未満 |
JRでは、12歳以上の人を「おとな」と区分していますが、小学生であれば12歳の誕生日を過ぎていても、「こども」としての料金が適用されます。
簡単に言えば、中学生から「おとな」料金が必要ということです。
具体的には、年度替わりの節目である3月31日までであれば、たとえ本人が12歳になっていたり、小学校の卒業式を終えていたりしても「小学生」とみなされますので、こども料金で新幹線に乗車できます。
一方で12歳の誕生日を過ぎている場合、4月1日以降は、たとえ中学校の入学式前だとしても「中学生」とみなされますので「おとな」料金が必要です。
「こども」は6歳以上~12歳未満と定義されており、簡単に言えば「小学生」=「子供」料金と考えて間違いありません。
JRで規定する「こども」とは、「小学生」のこと
「幼児」と「こども」の違いも、大人と子供の違いと同じように誕生日を境にしているわけではありません。誕生日を迎えて6歳になっていても、3月31日までは「小学生」ではなく、「幼児」とみなされます。4月1日以降になりますと、まだ小学校の入学式前だとしても「小学生」とみなされるので、幼児ではなく「こども」料金が必要となります。
「幼児」は1歳以上~6歳未満となります。上限である6歳になっていても、年度替わりのタイミングである3月31日までは「幼児」、4月1日からは「こども」となります。
下限の規準である「1歳」に関しては年度替わりは関係なく、誕生日を過ぎているかいないかで判断されます。
「乳児」は、1歳未満(1歳の誕生日を迎えていない)赤ちゃんを指します。
子供や幼児・乳児の料金は下記の通りです。
区分 | 料金 |
こども | 運賃・特急料金・急行料金・指定席料金が「おとな」の半額 (5円単位の端数は切り捨てて10円単位にする) |
幼児 | 「おとな」または「こども」1名に同伴されていれば2名まで無料 |
乳児 | 無料 |
「子供」(小学生)が新幹線に乗車する際には、運賃と特急料金が「おとな」料金の半額となります。「運賃」とは「乗車券」のこと、「特急料金」は新幹線の自由席もしくは指定席に乗るための料金のことです。チケットの呼び方としては「自由席特急券」とか「指定席特急券」となります。
「幼児」3人目からは「こども」料金が必要!
「幼児」(1歳以上~小学生未満)の場合、「おとな」または「こども」1名に付き同伴幼児2名まで無料となります。
「乳児」(1歳の誕生日を迎える前の赤ちゃん)は、どんな場合でも運賃・特急料金などすべて無料です。3つ子ちゃんや5つ子ちゃんでも、全員無料!
子供料金に関しては、覚えておきたいちょっとした注意点もあります。
「こども」料金が適用されない場合も
基本的に子供は大人料金の半額となりますが、そうならない場合もあります。
グランクラス料金→→→ 子供でも「おとな」と同一料金
グリーン(車)料金→→→ 子供でも「おとな」と同一料金
東北・北海道・上越・北陸新幹線などに導入されているグランクラス。旅客機のファーストクラス並のサービスで有名ですが、この「グランクラス」に子供が乗る場合には料金が半額にならず、おとなと同一料金となります。
また、多くの新幹線に連結されている「グリーン車」内の座席を利用する場合も、おとなと同一料金となります。
グランクラス・グリーン車のいずれに乗車する場合も、運賃と指定席特急券が半額になることに違いはありません。大人と同一料金になるのは「グランクラス券・グリーン券」部分です。
中学生以上なら『学割』が使える!
子供が中学生になると「おとな」と同じ料金になっていましますが、JR各社には学生であれば料金の割引を受けられる「学割」制度があります。学割の適用を受けるには何か特別な条件があるわけではなく、ごく普通の公立および私立の学校(中学・高校・大学等】に通う生徒が対象となっています。
なお、学割対象者に「小学校の生徒」は含まれておらず、「中学校の生徒」以上が対象となっています。そもそも小学生(こども)は、大人運賃の半額で新幹線に乗車可能ですので、学割対象にはなっていません。
学割の適用(片道101km以上)を受ければ、新幹線の運賃部分が2割引になります。特急料金やグリーン料金は割引になりません。
幼児・乳児が無料になる条件
「幼児」(1歳以上~小学生未満)の場合、「おとな」または「こども」1名に付き同伴幼児2名まで無料となります。3人目からは幼児に該当する子であっても「こども」料金が必要ですので注意が必要です。
「おとな」1名に同伴されていれば2名まで幼児は無料となります。ということは・・・
両親が揃って新幹線を利用する場合、父親に2名の幼児、母親に2名の幼児まで同伴できますので、合計4人の幼児が両親と乗車する場合でも、両親(おとな2名)分のチケットを購入すればOKです!
乳児・幼児に関しては、幾つかの注意点があります。
乳児・幼児についての注意点
乳児は何人でもすべて無料、幼児については「おとな」または「こども」1名に同伴している場合は2名まで無料ですが、これとは異なる規準が適用されることもあり、下記の通り決められています。
★幼児・乳児が「グリーン(車)席」や「指定席」を1人で使う場合→→→「こども」と同じ料金
★幼児が1人きりで乗車する場合→→→「こども」と同じ料金
乳児の場合でも、どうしても指定席やグリーン席に寝かせておきたいというケースでは、1つの座席を占用することになり、こども料金が必要となります。もちろん、双子の場合でも1つの座席でよければ、1人分の「こども」料金を支払えば指定席やグリーン車席に寝かせたり座らせたりできます。
ほとんどないパターンかもしれませんが、幼児が1人きりで乗車する場合、「こども」料金と同一の料金を支払う必要があります。
自由席に乗る場合の料金
JRの運賃・料金のルールでは、あくまでも、新幹線のグランクラス席やグリーン車席(いずれも特別料金が必要)などを「こども」に使用させる場合に限り「おとな」と同じ料金になってしまいます。(運賃と特急料金は半額のままです)それ以外の座席に関しては「おとな」の半額料金となります。
ですから「こども」が新幹線の自由席を1人1席確保する場合でも、半額であることに変わりはありません。
これは、在来線の普通電車に乗車した時と同じと言えるかもしれません。小学生の子供達が遠足などで電車に乗った場合、みんながこども料金で空いている座席に座ることができますよね。それと同様と言えます。
幼児(おとな1名につき2名まで)・乳児に関しても、自由席に乗車するのであれば、無料となります。つまり、赤ちゃんを自由席の座席1つを使って寝かせておいても、ルール上は何の問題もないということです。
指定席に乗る場合の料金
新幹線の指定席に乗車する場合について解説します。
結論から言えば・・・
幼児・乳児も座席を確保するのであれば無料とはならない
乳児は何人でも無料、幼児は「おとな」または「こども」1人に同伴された幼児が2人まで無料というルールは生きているので、ルール通りに考えれば、親(おとな)が指定席に座席を取っても、乳児または2人の幼児を膝の上に乗せたまま降車駅までずっといられるのであればOK(膝の上の幼児は無料)ということです。
でも、実際のところ大人が座る指定席1席だけ予約し、ずっと乳・幼児1人あるいは2人を膝に乗せて旅行するのは現実的ではないでしょう。
という訳で、年末年始やゴールデンウィークなどの繁忙期で、自由席ではなく確実に座れる指定席に乗車する場合には、幼児や乳児のために座席をそれぞれ確保するほうが実際的と言えそうです。
では、幼児や乳児のために「指定席」を確保したり、「膝の上」も頑張って併用したりした場合の料金の計算方法を解説します。
なお、幼児や乳児が指定席の座席を使用する場合、料金区分は『こども』となります。
指定席 | 料金計算例 |
おとな1名・幼児2名2座席 | おとな料金1名+「こども」料金2名(座席)分 |
おとな1名・乳児2名2座席 | 同 上 |
おとな1名・乳児2名1座席 | おとな料金1名+「こども」料金1名(座席)分 |
おとな1名・幼児2名2座席・乳児1名膝の上 | おとな料金1名+「こども」料金2名(座席)分 |
おとな1名・幼児3名膝の上 | おとな料金1名+「こども」料金1名(座席)分 |
親が指定席に座っても、幼児や乳児が膝の上でOKなのであれば、幼児(2名まで)と乳児の料金は不要です。
乳児は「膝(ひざ)の上」なら無料!
また、あまり現実的ではありませんが幼児3名を膝の上に乗せる場合には、おとな1名につき2名までが無料なので、たとえ親の座席しか確保していなくても1名分の「子供料金」を支払わなければなりません。
双子の「乳児」などであれば、指定席を1座席確保して、そこに寝かせたり座らせたりできるかもしれません。その場合は、親の座席以外に指定席1座席だけの料金が必要です。
新幹線の指定席における幼児・乳児の料金は、東海道新幹線の「のぞみ」や山陽新幹線の「みずほ」などのように、指定席特急券の料金が他の新幹線より割増になる列車でも、計算方法は全く同じです。
グリーン車・グランクラスに乗る場合の料金
JRの運賃・料金のルールでは、新幹線の『グランクラス』席や『グリーン車』席を子供に使用させる場合、大人と同じ料金を支払う必要があります。
「グランクラス」の座席を「こども」に使用させる場合は「おとな」料金に
もちろん「こども」の場合、「運賃」つまり乗車券や特急券はおとなの半額となりますが、グランクラス券やグリーン券部分が大人と同額です。
「こども」が乗車する場合の料金例:東北新幹線 東京→新青森 グランクラス席使用(通常期)
運賃 5,070円(半額) + 指定席特急料金 3,600円(半額) + グランクラス料金 10,020円(同額) = 18,690円
「こども」が乗車する場合の料金例:東北新幹線 東京→新青森 グリーン車席使用(通常期)
運賃 5,070円 (半額)+ 指定席特急料金 3,600円 (半額)+ グリーン料金 4,880円(同額) = 13,550円
グランクラスやグリーン車に子供が座席を取る場合、運賃と指定席特急券のみが半額となります。
なお、新幹線の料金検索サイトなどでは、上表のように指定席特急料金とグランクラス料金を分けるのではなく、合算した仕方で表示されています。
例えば東京→新青森間のグランクラス席を子供が利用する場合、運賃5,070円・特急料金(グランクラス)13,620円 片道総額18,690円といった表示になります。
では、幼児や乳児のために「グリーン席」を確保したり、「膝の上」も頑張って活用したりした場合の料金の計算方法を解説します。
(幼児や乳児が『グランクラス』の座席を使用する場合でも同様です)
グリーン(車)席 | 料金計算例 |
おとな1名・幼児2名2座席 | おとな料金1名(座席)+こども料金2名(座席)分 |
おとな1名・乳児2名2座席 | 同 上 |
おとな1名・乳児2名1座席 | おとな料金1名(座席)+こども料金1名(座席)分 |
おとな1名・幼児2名2座席・乳児1名膝の上 | おとな料金1名(座席)+こども料金2名(座席)分 |
おとな1名・幼児2名1座席・乳児1名膝の上 | おとな料金1名(座席)+こども料金1名(座席)分 |
おとな1名・幼児3名膝の上 | おとな料金1名(座席)+こども料金1名(座席)分 |
親がグリーン席に座っても、幼児や乳児が膝の上でOKなのであれば、グリーン席でも幼児(2名まで)と乳児の料金は不要です。(たとえ膝の上でも、幼児が3名となると1名分の子供料金が必要です)
料金は、確保した座席の分だけの料金が必要となります。
なお、幼児・乳児もグリーン席を利用する場合は子供料金が必要ですが、子供でもグリーン席を利用する場合のグリーン券は大人と同額になるというルールがあるので、結局は幼児・乳児もグリーン券部分は大人と同額となってしまいます。
グランクラス席に関してですが、幼児を連れてグランクラス席に乗車した経験のある親の意見では、親の座席に幼児1人であれば膝の上ではなく親の足の間など、直接シート上に幼児を座らせることが可能でも2人となると狭くて難しいとのことです。
子供向けの格安チケットはある?
大人が、通常料金より安い料金で新幹線チケットを購入する方法は幾つかありますが、子供向けにも格安チケットがあるのでしょうか?
こんな疑問にお答えします!
ここでは、日本で最も多くの人が利用する区間【東京↔新大阪間】を「のぞみ号」で往復する場合の子供用格安チケットをご紹介します。
予約方法 | 往復料金 | 割引額 |
通常料金(のぞみ指定席) | 14,440円 | 0円 |
参考(ぷらっとこだま指定席)こだま号専用 | (14,400円) | (-40円) |
スマートEX(指定席) | 14,240円 | -200円 |
自由席 | 13,600円 | -840円 |
参考(回数券)自由席用 東京↔米原間 | (10,890円)※ | - |
参考(回数券)自由席用 東京↔米原間 金券ショップ価格 | (10,800円)※ | - |
エクスプレス(EX)予約(指定席) | 13,360円 | -1,080円 |
EXのぞみファミリー早特(指定席) | 12,320円 | -2,120円 |
日帰り新幹線ツアー(JTB ) | 11,900円~ | -2,540円~ |
新幹線ホテルパック(日本旅行 ) | 13,600円~ (ホテル代込み) |
-840円 |
※6枚綴り回数券2枚使って往復した際の1人当りの料金。1枚で子供2名分の片道料金に充当可。子供1名が1枚で1往復は不可。最長区間が東京↔米原間
東京⇔新大阪間を往復する場合、子供料金の最安は「EXのぞみファミリー早特」の12,320円(土休日のみ利用可能、2名~6名まで予約可)ですが、新幹線ホテルパック(日本旅行)の最安値なら往復の新幹線チケット(のぞみ号指定席利用)にホテルもついて13,600円~。
通常料金と比較すれば14,440円-13,600円で840円の割引です。割引額があまり大きくないように思えるかもしれませんが、子供の宿泊費(1泊分)を含んでいることを考えると、ホントにお得ですね!
ホテルパックがお得!
宿泊なしの日帰り往復ツアー(JTB)なら、子供は最安11,900円なので、通常料金に比べて2,540円も安く往復できます!
しかも、日帰り往復ツアーにはJR駅構内の「キオスク」で使える3,000円前後のクーポンが子供にも1枚付いてきたり、のぞみ号のほかにひかり号も選べたりできるので、とても便利でお得なプランが販売されています!
乳児・幼児を連れて新幹線に乗る場合の注意点
子供を連れて新幹線に乗車する際に、注意しておきたい点もあります。
確かに、乳児は何人でも無料、幼児は大人もしくは子供1人につき2名まで無料で乗車できます。それはルール上何の問題もありませんので、自由席の座席を使って乳児を寝かせておいたり、同伴している幼児を座らせておいたりすることができます。
でも、ルール上は問題がなくても、マナーの観点では注意が必要な場面があります。
特に、年末年始や夏休み期間、ゴールデンウィークなどの繁忙期に、座席がいっぱいのため立ったまま乗車している人が多い場合、無料扱いとなる乳児や幼児のために1人1席確保してしまうことはマナー違反だと考える人もいるのです。
こうした場面では、少し大変かもしれませんが、乳幼児は膝の上に乗せるなどして周囲の乗客への配慮を示すことが必要となるでしょう。
混雑時期にどうしても乳児・幼児のために座席を確保したい事情がある場合は、東海道新幹線なら「こだま号」など、比較的空いていることの多い列車の自由席を選んで乗車することもできます。
こだま号の車両編成の例
こだま号の一般的な車両編成(16両編成)の場合、全車両の65%にあたる10両に自由席が設定されています。この比率はのぞみ号の20%やひかり号の35%に比べても、自由席の比率がかなり高くなっています。それだけ「こだま号」であれば自由席に座席を確保しやすいということが分かりますね。
さらに、東京→新大阪間は「のぞみ号」なら最速2時間22分ですが、こだま号の場合の最速は3時間57分と、停車駅が多い分かなりの時間差がありますが、その分空いていることが多いので子供連れの場合は狙い目と言えます。
子供連れにお勧めの車両は?
新幹線では子供連れの乗客にお勧め!という車両が幾つかあります。
例えば東海道新幹線の「のぞみ号」の場合、11号車(指定席)や12号車(指定席)がお勧めと言えます。
11号車の最後部(新大阪方面に向かって)には『多目的室』と呼ばれるスペースがあります。
JRの規定では「多目的室」の利用は、体の不自由な乗客が優先して利用(医療的なケアや身体を休める)できることになっていますが、そうした人の利用がない場合には、赤ちゃんの授乳や着替えなどに利用することができます。通常は施錠されているので、使用希望の場合は乗務員に申し出ることが必要です。
また、多目的室は体の不自由な人であれば予約することができますので、予約者がいる場合にはそのひとが下車しない限り他者が利用することはできません。赤ちゃん連れというだけでは「予約」できませんので、乗車当日に誰も予約者がいなければ、子連れの人同士で譲り合って使いましょう。
なお、多目的室と隣接して、通常のトイレより面積の広い「多目的(多機能)トイレ」があるので、赤ちゃんのおむつ替えなどについては、部屋を使用する他者のことを考慮し、多目的室ではなく多機能トイレで楽に行うことができます。
という訳で、赤ちゃん連れにお勧めなのは11号車(指定席)が12号車(指定席)の前のほうということになります。
もちろん、乗客自身が自由席に座っていても、グリーン車席に座っていてもこの「多目的室」は誰でも使用できます。
”子供専用車両”もある!
JR東海が運営する旅行代理店『JR東海ツアーズ』では、特定の時期・区間に限って子供連れ専用車両の「ファミリー車両」を設定しています。
JR東海ツアーズでは、特定の「のぞみ号」に子供連れ専用車両「ファミリー車両」を設定し、子供(赤ちゃん)連れでも安心して乗車できるプランを設けています。
ファミリー車両に乗車できる期間・設定区間は下記の通りです。
ファミリー車両設定期間・区間
2019年7月6日・7日・13日~15日、20日~31日
2019年8月1日~26日、31日
2019年9月1日・7日・8日、14日~16日、21日~23日、28日・29日(2日は下りのみの設定)
ファミリー車両に申し込めるのは、大人1名・子供(もしくは幼児・乳児)1名の合計2名からとなっています。
ファミリー車両に申し込めば、必ず座席に座れますが、号車や座席位置の指定はできません。11号車や12号車を指定して乗車することもできないということになります。
注意点として、この商品プランは、1歳以上6歳未満の「幼児」についても座席を事前に用意するため、幼児1人や2人であっても「こども」料金の支払いが人数分必要となります。
ファミリー車両は、膝の上に幼児や乳児を乗せれば無料というわけにはいきませんが、確実に座席を確保できるほか、一年で最も混雑する夏休みやお盆休みの期間(繁忙期)でも「ファミリー専用車両」なので気兼ねなく子供と旅行ができます。東京ー新大阪の「こども」料金は、最高で片道6,500円(往復13、000円)なので、通常期の通常料金と比べても、往復で1,400円以上節約できますのでお勧めです。
まとめ
新幹線の子供料金とは・・・
- 小学生は「こども」料金
- 1歳から小学校入学前は「幼児」料金
- 1歳の誕生日前までは「乳児」なので無料
- (中学生からは「おとな」料金)
という区分となります。
料金面での注意点をまとめると・・・
✔子供でもグリーン車に座席を確保する場合は「おとな」料金が必要です。
✔幼児は2人まで(おとな1人当り)無料ですが、3人目からは「こども」料金が必要となります。
✔乳児は何人でも無料ですが、幼児・乳児を親とは別に指定席やグリーン席に座らせる場合は、「こども」料金が確保した座席分必要です。
マナーの面での注意点は・・・
✔混雑状態で乳児・幼児を座席に座らせることはマナー違反になり得るので、膝の上に乗せてトラブル防止を!
子供と一緒に新幹線で日帰り往復したり、宿泊を伴う旅行をしたりする場合にお得なのは・・・
コレがおすすめ!
- 日帰りなら『日帰り新幹線ツアー』を! 2,000円以上お得になることもある!
- 泊まるなら『新幹線ホテルパック』を! 子供の宿泊費が浮いちゃいます!
お得に旅をするなら、JR窓口で通常料金で新幹線チケットを購入するよりも、各旅行代理店が販売する旅行商品のほうが格安で乗車することができます。
マナーに注意しながら、格安での楽しいファミリー旅行ができるといいですね!
料金について
この記事で紹介している料金設定は、2019年10月のJR運賃・料金改定以前の情報です。現在の料金とは若干異なりますのでご注意ください。